2008年02月18日21時56分
香川県さぬき市の食品販売会社「香西物産」(吉川晴夫社長)は18日、中国で加工され、同社が取り扱っている業務用の冷凍サバ製品の切り身から、有機リン系殺虫剤成分「ジクロルボス」が0.14ppm検出されたと発表した。同社は輸入される前に混入した疑いがあるとみて、社員らを中国に派遣して原因を調査する。今回の検出濃度について、香川県は「検出量は微量で、健康への影響はない」としている。現時点で健康被害の報告はないという。
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ジクロルボスが検出された商品と同じ「炙りトロ〆鯖スライス」 |
県などによると、ほとんどの水産物には特定の農薬成分に対する基準値がないが、食品衛生法の一律基準0.01ppmを超えた場合は流通を禁止することができる。ジクロルボスは冷凍ギョーザによる中毒事件でも、福島県内でギョーザから検出された。
香西物産によると、検出された製品は、業務用の「炙(あぶ)りトロ〆鯖(しめさば)スライス」(20枚入り約200グラム)。サバはデンマーク原産で、07年6月5日に中国・山東省の食品加工会社「威海市宇王水産食品」で酢でしめた後、近接する「威海金琳水産」でスライスされたうえで、真空パックに詰められ、食品卸売会社「神港魚類」(神戸市)が約2250パックを輸入した。
香西物産は今月8日、納入先からの要請で倉庫にあった2パックを検査機関に提出。15日夕、ジクロルボスが検出されたと連絡が入ったという。同じ製造日を含む同種の商品は回転すしチェーン店や外食店を経営する各地の約50社に卸している。
香西物産は、殺虫剤成分の混入機会について、デンマークでの水揚げ・冷凍、運搬、中国での加工段階での可能性があるとしている。
現在、回収を進めているが、ほとんどが消費されていて、18日午後までに回収できたのは18パック。昨年3月にこの商品の取り扱いを始めて以降、約7万3000パックを業者に卸したという。同社は中国の同じ2工場で加工している19品目のサバ製品すべての回収も進めている。
Reported from あさひしんぶん